さて僕は長崎、博多で演奏して今は宮崎にいます。
母方の実家に遊びに行っているのですが野菜のうまさには
感動的です。なんといっても裏山で自家栽培したとれたては味が格別。
素材のうまみって一番だと思う。野菜一個で感動できることがわかったので
安心しました。これじゃこれからもたくさんの音楽が体に入ってくるかな。
それにしても音楽って人それぞれですよね。出す音も解釈もみんな違う
だからもくもくと楽しんで生きたいですね。持論は別に良いです。共有するものに
持論を持ち込むと先入観になるし狭いものになると思うし。理論も同じだと思う。
周りを気にしすぎないで本当の意味で気が利く人間になりたいなと思いました。
それにしてもこっちの人は自然に自給自足といいますか暮らしていて素敵です。
夏休みにここに来るのが楽しみでたまらなかったのを思い出します。祖父がうなぎやら
鮎やら川でとってきてくれたりして男らしく映っていたのも思い出す。時には小屋まで建てます。
こうして久しぶりに親戚に会ったりして将来のことや今のことや話すのはなかなか感慨深くて
やはり親族や家族の絆というものを感じました。
イタリアでもそうなんですが「いちいち美味い」食べ物がここにもたくさんあります。
いちいち美味しいナスやいちいち美味しいおくら。それにたくさん働いて海に入って泳いで
蒔きで焚く風呂に入る。夜は必要な灯りはなく目が休まる。みなさん素朴で
気が休まります。内から出てくるエネルギーを大切にできる気がしますね田舎にいると。
あ~なんて贅沢なんでしょ。こういうところにいるといつでも神経をすり減らすのは損だなあ
と思います。ゆっくり自分のことや周りのことに目を向けていこうと思ってます。